生成AIエンジニアLab

生成AIの最新技術を、ハンズオンで解き明かす実践ラボです。
次の一歩を描きながらAI時代のキャリアを模索する羅針盤を目指します。

カテゴリ: 生成AI

この記事はパソコンで動くAI同士の会話アプリを作りたい人に向けたハンズオン解説です。

前の記事:OllamaでローカルLLM同士で宗教間対話させてみた(llama3.2/gemma)

1. どんなアプリを作るの?

キングダムで有名な秦王嬴政と楚の使者の AI が、交互にセリフを言い合います。画面には吹き出しが出て、VoiceVox でセリフが読み上げられます。AI同士で会話をさせ、その様子を見て聞くイメージです。完成した画面は以下になります。
スクリーンショット 2025-04-22 200729続きを読む

Windows環境で、OllamaでローカルLLMを動かす方法を解説します。

1. Ollamaとは

Ollamaは、ローカルLLMを動作・管理するソフトウェアです。

推論処理が高速:LLMの推論を高速に行うllama.cpp を実行基盤に動作。
インストールが簡単:Ollamaのインストーラは、パソコンのGPU環境を自動的に判別。
幅広いローカルLLMを選べる:Ollamaでサポートするモデルに加え、Hugging FaceのLLMモデルも容易に動かせる。

GGUF形式のモデルに対応しており、量子化にも対応しています。
メモリ要件の目安として、8GB RAM なら7Bパラメータのモデルを動かせますが、14Bパラメータのモデルの場合は 16GB 以上が推奨されます。
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ローカルLLM(Ollama)とPythonを使って、イエス・キリストと釈迦の宗教間対話させてみました。本記事では、コードの主要な部分を解説していきます。

動作環境

・Windows11 メモリ32GB
・Ollama

※ollamaのインストール方法と使い方は以下の記事をご参考ください。
OllamaをPythonから操作:WindowsでローカルLLM入門

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生成AIの急速な発展により、プログラム未経験者から生成AIエンジニアとしてのキャリアを築けるチャンスが広がっています。本記事では、現役の生成AIエンジニアが、現在の市場環境を概観し、未経験から生成AIエンジニアになる方法を解説します。

生成AIの市場規模は急拡大する

電子情報技術産業協会(JEITA)によると、生成 AI 市場の世界需要額は年平均 53.3%(日本は47.2%)で成長し、2030 年には 2,110億ドル(日本は1.8兆円)となる見込みです。

参考記事:JEITA、生成 AI 市場の世界需要額見通しを発表

市場規模の内訳は、生成AI関連アプリケーションが圧倒的に多く(世界で92%,日本で86%)、基盤モデルを搭載したシステム開発のニーズが今後急激に増加すると考えられます。

2030年までの7年間で、市場規模が15~20倍になるというのは凄まじく、生成AIを開発・活用する企業が増加することは確実で、生成AIエンジニアの需要も高まっていくでしょう。
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DeepSeek-R1は、中国のAI企業DeepSeekが開発した大規模言語モデルです。オープンソースですが、数学やコーディングのタスクで、OpenAI-o1と同等の性能を達成しています。

DeepSeek-R1には、蒸留された小型モデルがいくつか提供されてます。サイバーエージェントやLightblue社が、それぞれ日本語でファインチューニングを行い、Hugging Faceで公開してくれています。

今回は日本語でファインチューニングされたDeepSeek-R1の蒸留モデルのうち、パラメータ数が7B・14B・32Bのモデルについて、日本語の出力を比較しました。

利用環境:Google Colab(Python3, A100 GPU)

①7Bモデル(DeepSeek-R1-Distill-Qwen-7B-Japanese)

モデル概要

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