WSL2のUbuntuで独自の証明書を登録する方法をまとめました。

WSL2のインストール

WSL2は、Widows上でLinuxを動作させるための実行環境です。Windows Subsystem for Linux 2の略称になります。WSL1もありますが、基本はWSL2を選んでおけば大丈夫です。

インストール方法は、PowerShellを管理者として実行し、以下のコマンドを叩くだけです。
wsl --install

後は、PCを再起動し、ユーザ名とパスワードを設定すれば完了です。

証明書のインストール

次にUbuntuに、独自の証明書をインストールします。

1.証明書をエクスポートする。

2./usr/share/ca-certificates/ の配下に、任意のディレクトリを作成する。
mkdir mydirectory

3.作成したディレクトリに、証明書を格納する。

4./etc/ca-certificates.confの最後の行に、証明書の/usr/share/ca-certificates/配下の相対パスを追加する。
(/etc配下にca-certificatesディレクトリもあるので間違えないように気を付ける)

5.update-ca-certificatesを実行する。

注意点

・rootで行うこと。ただWSL2だと、Authentication failureのエラーでsuコマンドが使えなくなる時がある。その際は、sudo -iでrootになれた。

・Ubuntuの再起動後、コマンドからpipやcondaを叩くと証明書が見つからないエラーが起きた。その場合は、以下のコマンドで、証明書の場所を環境変数に設定すると無事に実行できた。

export REQUESTS_CA_BUNDLE=/usr/share/ca-certificates/mydirectory/〇〇〇.pem