「働かない技術」と言う本を読みました。
本書の中で、「役割給人材」と「職務給人材」という2つの人材タイプを解説した部分があります。
役割給人材・・・「管理職として職場のメンバーを育成し働いてもらう」
職務給人材・・・「ポストに求められる職務の範囲内で自ら働く」
役割給人材は、管理職として働く人です。自分が働くのではなく、職場のメンバーを育て、快適に働いてもらうよう環境を整備することがミッションです。人間としての「徳」が求められると著者は説きます。
一方、職務給人材は、自分のスキルを活かして働くことがミッションです。スペシャリストであり「能力」が求められます。
専門職であるエンジニアは、一部の管理職や経営層は除き、職務給人材に当てはまるでしょう。本書の中で、職務給人材について解説している箇所を引用します。
まとめると、「エンジニアのような職務給人材は、リストラされやすいので、転職エージェントとか使ってスキルを再定義していけ」とのことです。
では、スキルの再定義とはどういう事でしょうか。「紳竜の研究」というDVDに出てくる「XとYの分析」と言う手法を参考に考察してみました。
![スライド1](https://livedoor.blogimg.jp/saitou_11/imgs/f/2/f21426c2-s.jpg)
![スライド2](https://livedoor.blogimg.jp/saitou_11/imgs/d/f/df66731b-s.jpg)
ここで問題なのは、「Yが時間とともに変化する」ことです。特にIT業界は技術変化が速いので、Yの変化量も大きいです。すると、自分のスキルの価値が落ちてしまうので、給料が下がってしまいます。年功序列の会社にいれば給料は下がらないかもしれませんが、生み出すアウトプットの価値が下がるので、会社での存在価値を失ってしまいます。
![スライド3](https://livedoor.blogimg.jp/saitou_11/imgs/e/a/ea1162f8-s.jpg)
なので、自分のスキルを高めていくことが必要です。この時に、ただやみくもに努力するのではなく、市場が求めるスキルを身に付けなければ、年収アップはできません。言ってしまうと、あなたの市場価値はXとYの重なる領域の面積です。
市場価値を高める方法は、Yの領域に自分の時間を投下して、Xを拡大することです。
参考記事:転職エージェントから学んだITエンジニアが年収を上げる方法
具体的には、転職エージェントと面談して案件を紹介して貰う、企業の中途採用に申し込んで面接を受けるなどです。転職活動をしていくと、嫌でも自分に足りないものが見えてきます。
私も転職エージェントにボコボコにされたり、面接でうまく答えられない悔しさがあったことで、日々の仕事や勉強のモチベーションが湧きました。特に面接で答えられない経験をすると、日々の仕事でどれだけ自分の頭で考えることが重要かが良く分かります。
要は、どのスキルを身に付ければ年収が上がるのかを、自分実感を持つことが極めて大事です。ネットで調べて、いくらPythonや機械学習をやると儲かるらしいと理解しても、寝て次の日起きたら忘れています。たとえ覚えていたとしても、Youtubeを見たい誘惑に勝つことが出来ません。
あなたが実際に体験した一次情報は、レア度もオリジナリティも高い情報です。五感で身に付けたその情報は、あなたの成長の一石になるはずです。
日本の転職市場の情報は、大手の転職エージェントのデータベースに入っています。このデータベースを自分のために活用してもらいつつ、採用面接に突撃して経験値を積むことで、未来の道筋が見えてくるのだと感じます。
関連記事:【人工知能業界】AIエンジニアが選ぶおすすめ転職サイト・転職エージェント
本書は、社内ニートを指南した本ではなく、30代後半~40代の課長クラスに向けて、働き方やキャリア構築を解説した本です。極めて真っ当な本で、著者の知性の高さを感じます。
本書の中で、「役割給人材」と「職務給人材」という2つの人材タイプを解説した部分があります。
役割給人材・・・「管理職として職場のメンバーを育成し働いてもらう」
職務給人材・・・「ポストに求められる職務の範囲内で自ら働く」
役割給人材は、管理職として働く人です。自分が働くのではなく、職場のメンバーを育て、快適に働いてもらうよう環境を整備することがミッションです。人間としての「徳」が求められると著者は説きます。
一方、職務給人材は、自分のスキルを活かして働くことがミッションです。スペシャリストであり「能力」が求められます。
専門職であるエンジニアは、一部の管理職や経営層は除き、職務給人材に当てはまるでしょう。本書の中で、職務給人材について解説している箇所を引用します。
職務給人材は役割給人材に比べ、市場価値とは裏腹に代替難易度は低いため、リストラの対象になりやすい。そのため、転職エージェントとのつきあいも必須であると言える。
ちなみに筆者は、ある時からこちらの人材タイプを目指し、ついには独立していまがある。こちらの人材タイプをお勧めするのは、企業のしがらみなどにとらわれず、自由に仕事がしたい、専門性を極めたい職人肌の企業人だ。
なお、この人材タイプは、専門性と希少性の掛け合わせでも、市場価値に差が出てくるだろう。したがって、自分の専門性を常に見直し、必要であれば再定義することで、一番高く売れる企業や立場に身を置くべきだ。
出典:『働かない技術』(新井健一著/日本経済新聞出版社)p.208-209ちなみに筆者は、ある時からこちらの人材タイプを目指し、ついには独立していまがある。こちらの人材タイプをお勧めするのは、企業のしがらみなどにとらわれず、自由に仕事がしたい、専門性を極めたい職人肌の企業人だ。
なお、この人材タイプは、専門性と希少性の掛け合わせでも、市場価値に差が出てくるだろう。したがって、自分の専門性を常に見直し、必要であれば再定義することで、一番高く売れる企業や立場に身を置くべきだ。
まとめると、「エンジニアのような職務給人材は、リストラされやすいので、転職エージェントとか使ってスキルを再定義していけ」とのことです。
では、スキルの再定義とはどういう事でしょうか。「紳竜の研究」というDVDに出てくる「XとYの分析」と言う手法を参考に考察してみました。
紳竜の研究に学ぶ「市場価値の定義」
紳竜の研究というDVDに、「XとYの分析」と言う手法があります。手法を一言で言うと、「競争に勝つには、世の中のトレンドと自分のスキルが重なる領域を拡大しましょう」になります。内容を少し図解してみます。自分のスキルXと世の中が求めるスキルY
![スライド1](https://livedoor.blogimg.jp/saitou_11/imgs/f/2/f21426c2-s.jpg)
Xは「自分のスキル」です。Yは「世の中の求めるスキル」です。私達が日々の仕事でお金を貰えているのは、このXとYの重なる部分があるからです。一方、あなたが世界で一番早く刺身の上にタンポポを置けるスキルを持っていても、お金にはなりません。コンピュータが24時間休まずタンポポを置いてくれるので、人間を必要としてないからです。
世の中の求めるスキルYは変化する
![スライド2](https://livedoor.blogimg.jp/saitou_11/imgs/d/f/df66731b-s.jpg)
ここで問題なのは、「Yが時間とともに変化する」ことです。特にIT業界は技術変化が速いので、Yの変化量も大きいです。すると、自分のスキルの価値が落ちてしまうので、給料が下がってしまいます。年功序列の会社にいれば給料は下がらないかもしれませんが、生み出すアウトプットの価値が下がるので、会社での存在価値を失ってしまいます。
市場価値を高めるためにXとYの重なる領域を広げる
![スライド3](https://livedoor.blogimg.jp/saitou_11/imgs/e/a/ea1162f8-s.jpg)
なので、自分のスキルを高めていくことが必要です。この時に、ただやみくもに努力するのではなく、市場が求めるスキルを身に付けなければ、年収アップはできません。言ってしまうと、あなたの市場価値はXとYの重なる領域の面積です。
市場価値を高める方法は、Yの領域に自分の時間を投下して、Xを拡大することです。
参考記事:転職エージェントから学んだITエンジニアが年収を上げる方法
転職活動を通して自分に足りないスキルを見つける
では「世の中の求めるスキルY」を知るためには、どうすればいいのでしょうか。例えば、インターネットで調べてみるのも一つでしょう。多くの情報が出てくるはずです。それも大事なのですが、私が1番おすすめしたいことは、実際に転職活動を始めてしまうことです。具体的には、転職エージェントと面談して案件を紹介して貰う、企業の中途採用に申し込んで面接を受けるなどです。転職活動をしていくと、嫌でも自分に足りないものが見えてきます。
私も転職エージェントにボコボコにされたり、面接でうまく答えられない悔しさがあったことで、日々の仕事や勉強のモチベーションが湧きました。特に面接で答えられない経験をすると、日々の仕事でどれだけ自分の頭で考えることが重要かが良く分かります。
要は、どのスキルを身に付ければ年収が上がるのかを、自分実感を持つことが極めて大事です。ネットで調べて、いくらPythonや機械学習をやると儲かるらしいと理解しても、寝て次の日起きたら忘れています。たとえ覚えていたとしても、Youtubeを見たい誘惑に勝つことが出来ません。
あなたが実際に体験した一次情報は、レア度もオリジナリティも高い情報です。五感で身に付けたその情報は、あなたの成長の一石になるはずです。
日本の転職市場の情報は、大手の転職エージェントのデータベースに入っています。このデータベースを自分のために活用してもらいつつ、採用面接に突撃して経験値を積むことで、未来の道筋が見えてくるのだと感じます。