この記事を読んでほしい方
・人工知能の仕事に興味がある方
・AIエンジニアになりたい方

先日「SEから機械学習エンジニアに転職したい場合、どこの転職サイトに登録すれば良いか」と質問を受けました。

確かに、世の中にはたくさんの転職サイトがあって、どれに登録すればいいか迷うこともあると思います。私自身も結構悩みました。なので今回は、転職サイトの選び方を考えてみます。

参考記事:AI人材の年収が高い理由は?|SEがAIエンジニアに転職すべき2つの理由

業界特化型サイトがおすすめ

転職サイトの違いを考えるうえで、一番に思いつくことは、求人企業の多さです。大手転職サイトであれば、求人企業の数も多いでしょう。一方中小の転職サイトでは、求人企業数は少ないです。つまり単純に考えるならば、大手転職サイトに申し込んでおくことが、合理的な選択肢になります。

しかし、「AIエンジニアになりたい」「AIに関わる仕事に就きたい」という要望が明確にある場合はどうでしょうか。実は、AI業界という明確な線引きはまだ存在していません。IT業界の企業でAI部署を作っていたり、データ分析の会社がAIに取り組んでいたりします。

そのため、業界に根を張っている業界特化型の方が、こういった新しい情報をキャッチしており、AI関係に限れば大手よりも案件が多いなんてこともあります。

相談重視の転職エージェントがおすすめ

また求人数が多ければ良いかというとそうでもありません。転職活動では、"転職エージェント"というサポーターがついて、その方と一緒に企業を選んだり面接の準備を行います。

転職エージェントとは、あなたの代わりに企業を探し、あなたの代わりに企業に売り込んでくれる人のことです。転職希望者は、無料でサービスを利用できます。仮に転職が成功すれば、転職先の企業から転職エージェントに紹介料を払うという実績課金モデルです。

この転職エージェントがどんな人なのかがめちゃくちゃ重要で、転職の成功確率や転職先の満足度が大きく異なってきます。

転職エージェントは2種類に分かれます。
①転職数をこなすことに意識が向いている"結果"重視のエージェント
②応募者にベストな転職先を選んでくれる"相談"重視のエージェント

①のタイプは、会えばすぐわかります。転職希望者の希望を聞くことよりも、企業側の論理を押し付け、ひたすら自分の話をする傾向があります。
②のタイプは、応募者にとってベストな転職先を選んでくれる方です。じっくり話を聞いて、こちらの要望やスキルセットを積極的に理解しようとしてくれます。

「結果重視」か「相談重視」かは、転職エージェント事業者の経営方針によります。長期的な視点で運営している事業者はそう多くありません。

業界特化型の転職サイトを選ぼう

まとめると、業界特化型で相談重視型の転職エージェントがおすすめです。

私がAIエンジニアを目指した理由が、転職エージェントから「もしAI系エンジニアならばベンチャーのCTOで移れる可能性もあるよ」と言われたことが大きいです。当時は企画職だったのですが、AIエンジニアの市場価値の高さを改めて認識し、そこからAIエンジニアに転身しました。

転職の体験談:転職エージェントにボコボコにされて未経験からAIエンジニアに転職した話
 
最後になりますが、AIエンジニアと言っても、企業によって仕事内容は大きく異なります。まずは業界の詳しい人に話を聞いて、自分のなりたい姿をイメージアップすることが第一ではないでしょうか。