三井住友フィナンシャルグループ(FG)が、「顔パス」で資金決済ができる技術の実用化に向けた検討を進めていることがわかった。実現すれば消費者は財布を持たずに買い物ができるようになる。  目や鼻の位置や大きさなどを画像データから読み取り、個人を特定する。三井住友は、利用者の顔の画像データをクレジットカードや銀行口座の個人認証に活用し、代金の支払いができるようにしたい考えだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160821-00050113-yom-bus_all

アイデアはだいぶ前からあったと思うんですよね、顔認証。他にも声紋認証とかもあるんですが、認証率が100%にはならないので、金融機関での利用は難しいと思ってました。技術的には結構良い精度を出せるとは思いますが(NECの要素技術を利用?)。気になるのは、金融庁は許してるのかどうか。もしOK出してるなら、金融庁もだいぶ物分かりがよくなったと思いますね。

SMBCはFacebookの認識率を超えられるか

問題は、認識精度をどこまで厳しく設定するかどうか。緩いとセキュリティ的にまずいし、厳しいとエラーになることが増えて、利用者のストレスが溜まる。

一万人の顧客から一人を選ぶだけでも難しそうなのに、その一番近い一人を選んだ後に、本当にその人かどうか緻密に検証することが必要です。Facebookの顔認識ですら、認識率は97.25%です。逆に言えば、2.75%間違うんですよ。対象がセンサーなので、完璧な認証は難しいです。ただ指紋認証が始まったのだから、顔認証も可能性はあるかも。

SMBCの狙いは何でしょうか。ただのFintechの話題集めではないでしょう。おそらく地元経済と密接に繋がりたいという銀行の地域マーケティングの一環だと思います。今の銀行は、お金を貸したくて仕方ないので、融資先集めにはよい話題になりそうです。

AIとブロックチェーンで金融機関は再定義される

横浜銀行のブロックチェーンによる海外送金に続き、決済の根幹が揺らぐ事態になっております。全銀ネットがいらなくなるってことですからね。Fintechの動きは非常に力強く、今後人工知能やセンサー技術が、金融機関の決済やチャネルを大きく変革することは間違いありません。これらの動きは、いわば金融機関の在り方を再定義するものです。

現在の1年間の変化は、過去10年間分の変化に匹敵しています。そしてこの変化は、加速度的に速くなっており、規模で劣る地銀や信金の影響力は相対的に落ちてくるため、今後も合併や吸収は増えてくるでしょう。生き残るためには、攻めるしかない。せめて武田勝頼のようにならないことを祈ります。