ベンチャー企業の人材不足感が、またまた過熱してきました。これまで同様インターネット系企業が主役ですが、超大手企業も含め、機械学習エンジニアの求人も増えています。Fintech銘柄もかなり求人伸びていますね。ネット専業銀行とメガバンクの人材競争も起きています。

特筆すべきは、自頭の良さそうな若手人材に、経営企画職(なんでも屋さんとも言う)で、年収700万円超えを提示する企業も増えてきたことです。今の転職市場は、一見大きなチャンスがあふれているように見えます。今のうちに、将来有望な企業に転職したいという方もいるかもしれません。

しかし、ベンチャー企業は玉石混合であり、自らベンチャー企業を標榜するブラック企業も多いです。そもそも人が足りないという意味では、ベンチャー企業とブラック企業は同じです。転職希望者としても、実際に内定を頂いた後も含め、本当に就職してよいか不安な気持ちも大きいと思います。

そこで、前途あるベンチャー企業志望者が、ブラック企業に捕まらない方法についてまとめてみました。具体的には、転職活動の鍵となる転職エージェントの選び方がメインになります。

まずは転職先へ求める要望を整理しよう

求人サイトに申し込む前に、最低限してほしいことがあります。それは自分の求める要望を整理することです。具体的には、年収、求めるポジション、やりたい仕事など、自分が企業側に求める条件です。

なんとなくベンチャーに行って成長したいという理由ですと、ブラック企業に吸い込まれるリスクが5倍くらいに跳ね上がります。もし内定先が提示した条件が、自分が求める要望を満たさないならば、転職しないというオプションはしっかり持っておくべきです。
その意味では、気持ちに余裕があるうちに、信頼できるエージェントと接点を持っておくことは結構大事になってきます。

転職エージェントの役割

転職活動は、基本的に転職エージェント経由で行われます。転職エージェントとは、あなたの代わりに企業を探し、あなたの代わりに企業に売り込んでくれる人のことです。転職希望者は、無料でこの転職サービスを利用できます。仮に転職が成功すれば、転職先の企業がエージェントに紹介料を払うという実績課金モデルです。

転職エージェントは、転職希望者と企業の間に位置するため、どんなエージェントにあたるかが、転職の成功可否を決めてしまう部分があります。また転職エージェントのスキルや対応力は、担当者によって文字通り天と地ほどの差があります。

※なお、転職エージェントのスキルとは、転職希望者と企業それぞれの期待値をコントロールする力です。 

おすすめできないブラックエージェント

ネットの評判を見るのも大事ですが、一番は実際にエージェントに会ってみることです。向こうも商売なので気軽に会ってくれます。そこで自分の目で、エージェントの信頼度を判断してみてください。

ただ、メガベンチャーや超大手企業など上位企業への転職希望者には、お勧めできないエージェント企業があります。それは、人材派遣やアルバイトなどの単価の安い仲介業がメインで、その別事業としてベンチャー企業向けのヘッドハンティング業務を行っている会社です。

人材派遣業は、回転数が速いことや単価が低いこともあり、その人に一番いい職場を選ぶというよりは、どうしても数を増やすことに意識が向いています。そして企業風土は、仮に事業を分けてヘッドハンティング事業を運営していたとしても、なかなか変わりません。

そのため、ベンチャー企業や大手企業に入社出来るような優良人材でも、エージェント側は数を増やすことに意識が向くため、転職希望者の希望を聞くことよりも、企業側の論理を押し付ける傾向があります。こうしたブラックエージェントは、転職希望者の話を聞くことよりも、ひたすら自分の話をする傾向があるため、会えばすぐにわかります。こうした自己中心的なエージェントに、大事なライフイベントを任せることはお勧めできません。

よく、「RやBから○○大賞を取ったからうちは優良だ」とおっしゃる転職エージェントもおられますが、これはただ数をこなした結果、売り上げベースでRやBに貢献したため、企業側の論理で表彰されたにすぎません。転職希望者側から見れば、こういったエージェント企業は、この上なく危険です。なぜなら、転職希望者の希望を聞かずに、内定が取れやすい企業に無理やり申し込むようなことをするからです。


※なお、リクルートなどの大手企業は、企業側と転職希望者側で別の担当者が配置されており、線引きもしっかりしているため、今回の例には当てはまりません。中堅企業あたりが、一番危険度が高いです(大手は組織がしっかりしている、小規模企業は信用維持が至上命題になるため)。

おすすめできる転職エージェント

一方おすすめの転職エージェントは、上位クラスの人材紹介に特化した企業です。上位人材を相手にしているエージェント企業は、親切で応募にも慎重な方が多いです。じっくり話を聞いて、こちらの要望やスキルセットを積極的に理解しようとしてくれます。

これはビジネス構造の理由でして、上位特化のエージェント企業は、上位の企業としか付き合わないため、企業規模が比較的小規模であり、付き合いのある企業も限られてきます。その数少ない取引先企業からの信用低下は、エージェント企業にとって致命的なダメージになってしまいます。

そのため、企業に合わない人材を送り込んだことで、スキル不足や早期離職が起きてしまうことに恐怖心があります。よって、転職希望者への紹介にも、慎重な姿勢を求めることが多いです。彼らは、本気で適切なマッチングをしなければ、この業界で生き残れないのです。

ぜひ優良なエージェントを見つけ、ブラック企業の罠に落ちないようにしてください。また、一人のエージェントにすべて任せるのではなく、最低3人のエージェントとコンタクトを取って、ブラックエージェントを回避することを強くお勧めします。