ベンチャー企業の人材不足感が過熱し、人材獲得競争真っ最中のようです。
Iotや人工知能などビックデータ関連のトレンド銘柄と、まだまだ強いインターネット系が主役です。
結構良い給料で移れる機会も多いそうです(退職金と福利厚生はまずありませんが)。
この流れに乗ろうと考えている人もいるかと思います。
このブログは基本的に大企業至上主義ですが、今回はベンチャー企業がブラック企業化していく過程を分析し、優良なベンチャー企業の見つけ方を考えてみたいと思います。
ただテクノロジーを軸にしたサービスの場合、市場環境の変化により一瞬で死ぬ場合があるため、そのあたりの注意は必要です。簡単に言うと、Googleが同じサービスを作って無料で提供したらおしまいだということです。
ちなみに私もこれは経験してます。音声認識技術を使った新サービスの研究開発をしていたのですが、某Googleが無料で同等レベルのWebサービスを提供してきたため、製品化できなくなりました。今思えば市場分割して差別化すればいけたかもしれませんが、どの道収益化はかなり難しかったと思います。
業務が拡大したベンチャー企業は、新しい人を採用します。この際、今まで優秀な経営陣がやってきた仕事を、新しい人にやってもらうことになります。この時まず起こるのが、コミュニケーションコストの劇的増加です。これまで阿吽の呼吸でできていたことが、いちいち説明しないと進まなくなります。
仕事の質も下がります。当然ながら、創業者ほどの情熱を1会社員が持てるわけがないからです。
ストックオプションという制度があります。しかし、たとえIPOしても会社員が受け取る金額は数百万円が前後でしょう。数百万円のために、人生をかけてベンチャー企業に行くというのはやや控えめに言ってあまり賢い選択ではないです。しかも確率は、桃鉄のぶっ飛びカードで目的地にホールインワンする程度の確率です。
それでもなんとか仕事を仕組化し、引継ぎを行うことで仕組化が成功したとします。このような企業はより成長していくでしょう。ただ失敗した場合はブラック企業になります。
コストや一時の売り上げを犠牲にしても、経営者が本気で仕組化するかどうかが、ブラック企業になるかどうかの分かれ道です。
これはとても効果があります。理念に共感できる組織で働くことは、言ってみれば同じ目標に向かって戦う同志です。そのため、多くの企業は理念やVISIONを大事にしています。
しかし、理念の浸透はなかなか難しいです。社員によるばらつきもありますし、価値観は十人十色です。特に途中から入った人には、なかなか浸透しないものです。
ではどうするのか。洗脳するのです。
まず社員研修と称し、社員を外部から隔離します。次に、軍隊式研修や40kmマラソンで体力と判断力を奪います。その次に、理念やVISONを詰め込み、最後には社歌を大声で歌わせます。最後には皆ぼろぼろ泣きながら社歌を歌っていることでしょう。
ポイントは、相手を弱らせてまともな判断をさせないところです。
この方法は、新卒を大量に採用する企業でよくみられます。
ちなみに中途社員はムダに社会人経験があるので、なかなか洗脳させにくいので対象外です。
そして洗脳済みの社員は辞めません。会社に忠誠を誓います。
そのためブラック企業は、カルト化していくのです。
※ちなみにまとめると以下のイメージです
ブラックカルト企業は、最初からブラック企業になろうとしてなったわけではないと思うのです。経営者として、実現したい夢や社会への寄与を考えていた人も多かったと思うのです。
ただ現実は厳しく、会社が生き残るためにはカルト化するしかなかったのかもしれません。
いずれにせよ、就活生の方がこのようなブラック企業に騙されないことを陰ながらお祈りします。結論としては、仕組化に成功した企業に入ることです。
参考記事:9割の学生は大企業を目指そう、将来起業する人のみベンチャー企業に行こう
Iotや人工知能などビックデータ関連のトレンド銘柄と、まだまだ強いインターネット系が主役です。
結構良い給料で移れる機会も多いそうです(退職金と福利厚生はまずありませんが)。
この流れに乗ろうと考えている人もいるかと思います。
このブログは基本的に大企業至上主義ですが、今回はベンチャー企業がブラック企業化していく過程を分析し、優良なベンチャー企業の見つけ方を考えてみたいと思います。
意外に潰れないベンチャー企業
まず人材募集をかけているベンチャー企業は、数億円以上の売り上げを出しているか、もしくは資金調達が成功したステージにいます。つまり、一番難しい0から1にするプロセスはすでに乗り越えており、倒産リスクは世間で思われているほど高くはないでしょう。ただテクノロジーを軸にしたサービスの場合、市場環境の変化により一瞬で死ぬ場合があるため、そのあたりの注意は必要です。簡単に言うと、Googleが同じサービスを作って無料で提供したらおしまいだということです。
ちなみに私もこれは経験してます。音声認識技術を使った新サービスの研究開発をしていたのですが、某Googleが無料で同等レベルのWebサービスを提供してきたため、製品化できなくなりました。今思えば市場分割して差別化すればいけたかもしれませんが、どの道収益化はかなり難しかったと思います。
仕組化に失敗するベンチャー企業
結論から言います。ベンチャー企業は、仕組化に失敗するためブラック企業になります。業務が拡大したベンチャー企業は、新しい人を採用します。この際、今まで優秀な経営陣がやってきた仕事を、新しい人にやってもらうことになります。この時まず起こるのが、コミュニケーションコストの劇的増加です。これまで阿吽の呼吸でできていたことが、いちいち説明しないと進まなくなります。
仕事の質も下がります。当然ながら、創業者ほどの情熱を1会社員が持てるわけがないからです。
ストックオプションという制度があります。しかし、たとえIPOしても会社員が受け取る金額は数百万円が前後でしょう。数百万円のために、人生をかけてベンチャー企業に行くというのはやや控えめに言ってあまり賢い選択ではないです。しかも確率は、桃鉄のぶっ飛びカードで目的地にホールインワンする程度の確率です。
それでもなんとか仕事を仕組化し、引継ぎを行うことで仕組化が成功したとします。このような企業はより成長していくでしょう。ただ失敗した場合はブラック企業になります。
コストや一時の売り上げを犠牲にしても、経営者が本気で仕組化するかどうかが、ブラック企業になるかどうかの分かれ道です。
カルト化するベンチャー企業
多くのベンチャー企業は、この仕組化の課題を前にどのような選択をするのか。仕組み化は難しい、コストがかかる、大変だと。ここでいい方法があります。"理念"です。理念を押し出し、社員に浸透させるのです。これはとても効果があります。理念に共感できる組織で働くことは、言ってみれば同じ目標に向かって戦う同志です。そのため、多くの企業は理念やVISIONを大事にしています。
しかし、理念の浸透はなかなか難しいです。社員によるばらつきもありますし、価値観は十人十色です。特に途中から入った人には、なかなか浸透しないものです。
ではどうするのか。洗脳するのです。
まず社員研修と称し、社員を外部から隔離します。次に、軍隊式研修や40kmマラソンで体力と判断力を奪います。その次に、理念やVISONを詰め込み、最後には社歌を大声で歌わせます。最後には皆ぼろぼろ泣きながら社歌を歌っていることでしょう。
ポイントは、相手を弱らせてまともな判断をさせないところです。
この方法は、新卒を大量に採用する企業でよくみられます。
ちなみに中途社員はムダに社会人経験があるので、なかなか洗脳させにくいので対象外です。
そして洗脳済みの社員は辞めません。会社に忠誠を誓います。
そのためブラック企業は、カルト化していくのです。
※ちなみにまとめると以下のイメージです
夢破れた経営者
私は思います。ブラックカルト企業は、最初からブラック企業になろうとしてなったわけではないと思うのです。経営者として、実現したい夢や社会への寄与を考えていた人も多かったと思うのです。
ただ現実は厳しく、会社が生き残るためにはカルト化するしかなかったのかもしれません。
いずれにせよ、就活生の方がこのようなブラック企業に騙されないことを陰ながらお祈りします。結論としては、仕組化に成功した企業に入ることです。
参考記事:9割の学生は大企業を目指そう、将来起業する人のみベンチャー企業に行こう