人間ですから仕事で失敗することは誰にでもあることだと思います。問題は、会社の業績に大きく影響を与えるような失敗をした場合、会社員はどんな責任があるのでしょうか。


結論から言うと、 会社員の責任とは結局のところ説明責任です。そして現実的に責任を負っているのは株主です。
当然、会社員も大きなミスによって、配置換えや、低評価による給与低下、失敗を取り戻すための煩雑な撤退業務などはあると思います。しかし、仕事の失敗で首になる可能性はほぼゼロです。また、配置換えや低評価は基本的に挽回可能なものであり、少なくとも日本企業で収入部分での大きな影響はありません（リクルートなど一部の企業は除く）。

結局のところ会社員とは、上司の指揮命令権の中で動いているものであり、責任は上司が取るものです。これが最終的に代表取締役まで行きますが、代表取締役がまず果たすべき責任は株主への説明責任です。加えて代表取締役は、直接訴えられたり、株主から解任される可能性はあります。ただし、今の日本企業でこれが発動させる可能性はそこまで高くないでしょう。

一方、仕事の失敗の責任を、首という形で直接取っている人達がいます。契約社員と非正規社員です。彼らは、もし自分が失敗した場合、現実的に首になります。非常に厳しい環境で働いています。

日本以上に正社員が恵まれた国は他になく、まさに正社員天国です。