「出納帳を見た時は目を疑った。もういい大人なのによくここまで赤字を無視して期末を迎えたな、と」


 匿名で本音や愚痴をつぶやけるサービス「Arrow」(アロー)を運営するWebベンチャー・Green romp(グリーンランプ)がこのほど、「初年度470万円の赤字となり、資本金の半分以上を使い果たした」というニュースリリースを発表した。「何もそこまで赤裸々に明かさなくても」「率直で斬新なリリースだ」とネットの一部で話題になっている。

~~~中略~~~

 「自分の愚痴を吐く場所としてもArrowは続けていきたい」ため、今期(2012年3月~13年2月)は課金の仕組みを実装したり、Facebookのアカウントを活用したログイン機能もつけるという。

 これまでFacebookを使ったログイン機能の実装を避けていたのは「ArrowをFacebookを超えたサービスにするため、Facebookの枠内でやってはいけないと考えていた」から。「今となってはただのバカだった」「完全な中2病だった」と野田社長は反省しながらも、「私の隣で『そうだ、その通り!』と発言していた副社長にも責任がある」と、副社長に連帯責任を負わせている。
 「来期は本当に利益を出して行こうと思っている。会社がつぶれてしまうから」――野田社長の決意は切実だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120303-00000005-zdn_n-inet

このニュースを見た時に最初に思ったことは、まだ設立して1年も経っていないベンチャー企業が、300万人ものユーザー獲得に成功し、その結果470万の赤字しか出さなかったことに驚いた。もし、大企業が300万人ものユーザーを獲得できるサービスを企画・開発しようものなら、この10倍近い赤字を出しただろうと思う。

おそらく、創業者と社員が一体となって創意工夫し、これ以上ないほど必死で働いた結果なのだろう。だから、今回の結果には、例え赤字であってもそれなりの満足感を覚えているような気がする。だからこそ、赤裸々なプレスリリースをしたのだと思う。

ただ1点気になることは、本気でfacebookを超えるサービスを提供したいのならば、資本金が1000万弱というのはどう考えても少ないと思う。広告で一定の収入はあるにせよ、それで人件費などの固定費やサーバ代を賄うのはさすがに難しい。もしも、このITベンチャーのGOALがバイアウトや黒字化ならば、これからマネタイズしていけば良い。しかしそれでは、拡大スピードが落ちてしまう。

もしかすると、今回のプレスリリースは、新たな投資家を呼び込むための周到な作戦なのではないだろうか。ユーザーを獲得した今のGreen romp社ならば、それなりの評価をして貰えるだろう。そう考えると、さすがベンチャーの創業者は強かだなと思うのだが、もちろんただの推測なのでなんともいえない。
 


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