新規事業と人工知能の話題しかないビジネス色が強いブログを運営している私ですが、別に働くことは好きではありません。ただ仕事で一番役立ったスキルが仮説思考でした。

仮説検証とは何か

仮説というのは、「仮の結論」です。ちょっと調べて多分これだなと推測する事です。

・医者が、最初の診断で、盲腸と推測する。
・自動車整備士が、エンジン音を聞いて、エンジンの故障部分を推測する。

これは、仮説を立てる力です。
あとは、本当にそれが正しいか詳しく診断したり、エンジンを調べればいいわけです。
少ない労力で、答えを得る事が出来ます。
また、きちんと検証することで、客観的に物事を判断できます。

私は、楽して稼ぎたいと思い立った時に、「FX」と「不動産投資」と「株式投資」と「ネットビジネス」の仮説を立てました。次にこの仮説を検証するため、ネットでいろいろ調べて、「株式投資」と「ネットビジネス」に絞り込みました。

その後、株式投資では、「長期投資」と「短期投資」どちらにするか、「大型株」と「小型株」のどちらを狙うかの方針を立てて、あとはその方針に従って銘柄を選定したり取引を行いました。

当然最初はうまくいかないのですが、その時は手法を変えたり、別の手法を調べたりして、自分の手法を洗練化していきました。うまくいったら、その手法が再現性があるか検討したりしました。結果、3年目くらいから安定して稼げるようになってきました。

また企画業務も同じです。
顧客に売れそうなアイデア(仮説)を考えて、提案書を作って顧客に見せてみたり、プロトタイプを作って実際に動くかどうか検証したりします。

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仮説検証が出来ない人は稼ぐことが出来ない

仮説検証は、「とりあえず決めて、やってみて、ダメなら直す」と言い換えられます。これが出来ない人は稼ぐことはできませんし、そもそも仕事もできません。

周りにこのような人はいないでしょうか。
①ひたすら情報収集を続けて行動をしない人。
②いろいろ行動するけどまったく成果が上がらない人。

①の人は完璧な答えを探し続ける人です。そのため、自分で仮説を立てることが出来ていません。自分で仮説を立てて失敗するのが怖いのです。だから、いつまでたっても情報収集ばかり続けてるんですね。

②の人は、猪突猛進で突き進む人です。その突き進んだ道が良ければ成功しますが、間違った道を進んだ場合は当然失敗します。その時、「なぜ失敗したのか」と自己に問いかけることが出来るかどうかです。失敗原因が分かれば、改善点が分かるので、次の成功確率は飛躍的に上がっているでしょう。しかし、その原因が分からず、やみくもに行動しても残念ながら成功はおぼつきません。

つまり仮説検証ができない人は、永続的に成長することが出来ないのです。

仮説検証サイクルを回そう

仮説検証のプロセスを身に付けるためには、どうすればよいのでしょうか。アインシュタインは、「大事なのは問いかけをやめないことだ。好奇心にはそれなりの存在意義がある」と言っています。仮説を立てる方法は、物事に対して問いかけをすることです。

株式投資でいいますと、「なぜこの銘柄は下がっているのか」という問いを立てた場合、「業界全体の市場が先細りだからだ」とか「小型株で誰にも知られていないからだ」などの仮説が考えられます。それぞれの仮説に対し調査してみると、「誰にも知られていないから」という仮説が正しいと判断できたとします。すると、その銘柄は投資対象の候補になりえます。

また、アインシュタインは好奇心の重要性にも言及しています。好奇心があれば、行動が起こしやすいです。その結果報酬が得られれば、また次の行動になり、スキルアップして最後は習慣になります。

何かを学ぶためには、自分で体験する以上にいい方法はありません。仮説検証は、その大きな武器になるので、ぜひとも身に付けていきましょう。